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help リーダーに追加 RSS ∀ガンダム、カッコイイ??

<<   作成日時 : 2008/09/04 00:40   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 4

去年、バンダイのガンプラ「マスターグレード」のNo.100に「∀(ターンエー)ガンダム」が選ばれたのをきっかけに、約7年遅れで初めてDVDで観たアニメ『∀ガンダム』。
その主役メカである「∀ガンダム」をデザインしたのは、『ブレードランナー』などで知られるインダストリアル・デザイナー「シド・ミード」氏。
そのあまりにも個性的でインパクトのあるデザインは、発表当初から賛否両論を呼んでいました。

ボクも最初観たときはあまりの違和感に、「ガンダム……終わった……」と思いました。
ボクがリアルタイムで『∀ガンダム』を観なかった理由のひとつが、これだったのです。

ところが、作品をすべて見終わって1年以上が経ち、ガンプラの「∀ガンダム」も組み立て終えた今、ボクのイチバン好きなアニメロボットは何かと聞かれたら、何の迷いもなく「∀ガンダム」だと答えるでしょう。

今、mixiの『∀ガンダム』のコミュで、「∀ガンダムはかっこいいかどうか?」のアンケートが行われています。
2008年9月3日23:10現在の得票数は……、

カッコイイ!!   1088(92%)

カッコワリぃ。    82(7%)

となっています。
『∀ガンダム』のファンコミュでの投票なので、「カッコイイ!!」が優勢なのは当然ですが、あまりにも差が開きすぎている気もします。
ボクはもちろん「カッコイイ!!」に投票しましたが……。

∀ガンダムって、本当にカッコイイのでしょうか?

まずは、ボクがそのアンケートに対して投稿した文章を転載します。

髭はもちろん、武士ではなく町人風のちょんまげ、月代(さかやき)のようにツルッツルの頭、ランドセルすらない殺風景で無防備な背中、ふんどしを締めたようなおケツ、そして究極!○起した○根のごときコックピット(ご丁寧に黄色い○ム付き)!!
こんなに「カッコわるい」メカが他にあろうか!?

でも、もともと「ガンダム」自体、当時の他のロボットアニメのロボットと比べると、ちょんまげ、ダブル「へ」の字口、ランドセルに「縦笛」2本、股間もっこり、ぷっくりふくらはぎ……と、決して「カッコいい」とは言えません。
わざと「カッコわるく」したんだと思います。たぶん。
それがシリーズを追うごとにバルキリーばりの変形をしたり、額に波動砲が付いたり、巨大な翼が付いたりして、「カッコよく」なってしまって、他のロボットとなんら変わらなくなってしまった……。
そこで、一旦ガンダムのデザインを「カッコわるく」することで、ガンダムとしてのアイデンティティーを保とうとしたのが、∀ガンダムではないかと。

画像

ある意味、ガンダム以上にガンダムらしいですね。
そういう意味で、存在の仕方そのものが「カッコイイ!!」と思いますよ。

ってことで、「カッコイイ!!」に投票しました。

つまり、デザインはカッコ悪いけど、存在そのものがカッコイイというわけです。

先ほども書きましたが、初めてデザイン画を見たときは、正直絶句しました。
「日本人はなめられている!」とまで思いました。
だって、ヒゲですよ! ちょんまげですよ!! ふんどしですよ!!!
シド・ミードは、そういう日本的なテイストを含ませておけば、日本人は喜ぶと思ってデザインしたんだと、勝手に決めつけていたんです。
でも、それを「カッコイイ」と思えるようになったのは、やっぱり作品そのものの魅力という点が大きいと思います。
この辺については、そのうちどこかで語るとして……。

あともう一つ。
見せ方の問題。
かつて『ゴジラ(1984)』に「スーパーX」という超メカが登場しました。
しっかし、これがまた「空飛ぶ銀色の鏡餅」みたいなデザインで、非常にカッコ悪かったんです。
のーてんきな音楽と共に、いきなり新宿の超高層ビル街に現れる「空飛ぶ銀色の鏡餅」。
それが、いわゆる「ポンポン砲」でゴジラを攻撃するだけ。単調ったらありゃしない。
劇場で初めて観た時、観客から失笑が起こっていたのを、今でもハッキリと思い出します。
ところが続編である『ゴジラVSビオランテ』に登場した後継機「スーパーX2」は、カッコイイのなんの!
デザインは、「空飛ぶ銀色の鏡餅」から「空飛ぶ緑色の蒲鉾」に進化(退化?)しただけなのに、妙にカッコイイ!
それは見せ方。
カッコイイ女性自衛官(鈴木京香さん!!)の「スーパーX2は第2滑走路へ! 繰り返す……」の声と共に格納庫から姿を現し、エンジン全開で飛び立つスーパーX2。
ゴジラの眼前に飛来すると、蒲鉾の前方がパカッと開いて「ファイヤーミラー展開!」。ゴジラの熱線を吸収して1万倍に増幅して発射!
ゴジラ、たまらず水しぶきを上げて海中に倒れ込む!!

……ってな感じで、デザインそのものはカッコ悪くても、見せ方次第でカッコよく見えるということです。
∀ガンダムも劇中では、初めてデザイン画を観た時の印象がウソのように、カッコイイのなんの!!
いや、美しいと言うべきかも知れません。
マスターグレードモデルでも再現されているショルダーアーマーから胸にかけての「ターン曲線」、そして流れるような脚のライン。
演出面でも、ただカッコイイだけじゃなく、洗濯物を乾かしたり(『マクロスF』の第1話観て、これ思い出した)、橋になって車を渡したり、赤ん坊のために牛を体内に入れて運んだり……これまでのガンダムでは観られなかった「優しさ」までも表現されていました。
作画スタッフ、演出スタッフの努力の賜物でしょう。
最初デザインを見せられた時には、ボクと同じように驚いたと思いますよ。
でも、「カッコよく見せればいいんだ!!」ってことで、みんなが努力した結果、ガンダムシリーズの中にあっても「ONE AND ONLY」な「美しく優しいガンダム」になったのだと思います。

1979年、ロボットアニメブームも一時ほどの勢いは無くなり、ヤマト、999に代表される「宇宙モノ」が主流となったアニメ界で、現状を打破するために、あえて「カッコ悪い」デザインで臨み、それが結果的には、メカデザイン的にも、作品的にも、ひとつのジャンルを形成した「ガンダム」。
その「ガンダム」がアニメの中のひとつのジャンルに成長し、誰もが「ガンダムってカッコイイ!」と思うようになった20年後の1999年、「ひとつのジャンル」に成長したが故に、停滞感が漂い始めた「ガンダム」を壊すべく、カッコ悪い姿で登場した「∀ガンダム」。
長いガンダムシリーズの歴史の中で、何かを壊そうという目的で、しかもカッコ悪いデザインで登場したのは、「ガンダム」と「∀ガンダム」だけなのです。

それって……やっぱりカッコイイと思うんですけど、皆さんはいかが??

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
兵器にカッコイイとか求めてはいけないという
メッセージもあるのかもしれませんね。
シド・ミードはヤマトもひどいもんでしたが
ブレードランナーは大好きです。
やっぱり器より中身ですよね。
kick
2008/09/04 12:35
>kickさん

なるほど。それはあるかも知れませんね。
『ブレードランナー』の「ポリススピナー」はパトカーですから、「パトレイバー」同様、カッコよくていいわけですけどね。
要するに、兵器なんかにあこがれちゃいけないと。そういうことですね。

『YAMATO 2520』については、実は……ボクは肯定派なんですよ。
ちゃんと最後まで見たかったなぁ……。
そうなれば、あのデザインの必然性も出てきたかも知れないのに……。
バンダイから巨大なヤマトのプラモデルが出ましたが、あの第18代YAMATOも、まともなプラモデルが出てくれたら、∀と並べられるのになぁ……。
まこと@らぶうね
2008/09/04 22:04
http://blogs.yahoo.co.jp/sydmeadsentury/22365844.html

読み解くのには3D把握能力と
デザインのリテラシーを解析する力が必要なので
きちんと工業デザイン、プロダクトを理解していない
アニメファンには高尚過ぎて理解できないのです。
「アニメ、SciFi用のエンタテイメント・デザイン」であり
しかも、実際に3D化に至るまで工業デザインをやったこともない
デザイナーが必然性のないコピペを繰り返し行き詰まった結果
逆輸入しGデザイナーへアンチテーゼを原作者自らの要望で行われた事実がある以上
所詮玩具レベルしかデザインしたことのない(カトキ、大河原は除き)デザイナーが
幾ら頑張っても難しいのが現状。
3DCGIデザイナーやプロのモデラー、バンダイの職人さん方の
プロが唸るほど評価が高いのは揺るがない事実ですね。
timecruiser
URL
2008/10/04 19:16
yamato 2520に関しては10mおきに全てのセクション、フロアを
原作者のレベルを遥かに越え、ハリウッド映画クラスのディティールで描かれた
数百枚のオリジナルスケッチを見せてもらった限りでは
肯定せざるを得ません。他の有象無象と次元が違い過ぎます。
小林誠がリファインで参加しなければもっと凄い結果になってたでしょうが
3DCGIならともかく、セルでやるしかなかった予算レベルのプロダクションには
豪華過ぎるデザインでした。実際のデザインの半分は放棄されたままでしたから。
timecruiser
URL
2008/10/04 19:18

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